どうも、ちゃーこです。我が家の娘は36週の検診で逆子になり、そのまま戻らず、38週に予定帝王切開で誕生しました。てっきり「自然分娩で産むんだろうなあ」と、思っていたので、まさに青天の霹靂。今回は、帝王切開で使えた制度とお金のことについて備忘録も兼ねてまとめてみました。参考までに、私の入院期間は7泊8日でした。また、通われているクリニックや病院、実際の処置により請求金額は異なりますので、あくまで参考程度にご覧ください。
帝王切開の入院診療費請求書兼領収書
さっそく内訳を見ていきましょー!!
入院診療費請求書兼領収書を添付します★
結論から申し上げますと、実際に私が窓口で支払った金額は0円です。
日本の社会保障制度の恩恵を存分に受けております。
本来、支払いが必要であった金額はピンクのマーカーを付けたところです。
合計支払い金額は、363,900円だったのですが、青色のマーカーの出産児一時金と相殺され窓口での支払いは0円でした。
しかも後でお金がたくさん返ってきました!
さっそく詳細を紐解いていきましょう。
帝王切開での出産で利用した制度について
私は勤務している会社独自の健康保険組合に加入しております。帝王切開で出産するまで知らなかったのですが、組合独自の制度が結構ありました。明細書をご覧いただければわかる通り、帝王切開は健康保険が適用される部分と、自費の部分にわかれています。このポイントは後々重要になってきます。これを機に、ご自身の加入されている健康保険組合の制度について今一度確認されてみてもいいかもしれません。
出産育児一時金と直接支払制度
妊娠85日(13週)以降に出産した場合、1児につき42万円(※1)が健康保険組合から支給される制度があります。これが出産育児一時金です。
直接支払制度とは、産院が健康保険組合へ出産育児一時金の支給申請及び受取を行ってくれる制度です。私の場合、手続きは産院で用意された同意書にサインするだけで簡単でした。窓口での桁の大きい現金精算は不安だったので利用できてよかったです。
この制度を利用したため、明細部分の出産児一時金で費用が相殺されています。私の出産した産院はクレジットや電子マネーは使用できなかったのですが、もし、そのような類のものが使用できたら、直接支払制度は利用してなかったかもしれません…。ポイント貯まるし…。
また、加入されている健康保険組合によっては、出産育児一時金の金額に上乗せして給付される、「付加給付」を設けている組合があります。私が加入している健康保険組合は独自に付加給付1児につき50,000円が用意されていたので、出産育児一時金からの戻りは42万円+5万円-363,900円=106,100円となりました。
出産育児一時金と実際にかかった費用の差額が、健康保険組合から3か月後くらいに振り込まれました★
(※1)産科医療補償制度加入の医療機関で出産した場合。未加入の場合は404,000円。
帝王切開で対象となった高額療養費制度
高額療養費制度とは医療機関や薬局の窓口で支払った額がひと月で上限額を超えた場合に、その超えた金額を支給する制度です。私は月をまたいでの入院ではなかったので、かかった金額がすべてひと月で収まりました。
上限額は所得や年齢によって異なり、支給対象となる医療費は保険適用される医療費に対し、患者が支払った金額です。帝王切開は保険適用される部分があるため、この制度が利用できますが、自然分娩の場合は全額自費なので、この制度が利用できません…。
ちゃーこの場合は自己負担額の上限が57,600円の区分に分類されました。明細の保険負担金額の部分になります。
勘のいい方はお気づきだと思いますが、ちゃーこの年収は……
通常、高額療養費制度は支払った金額に対して後から返金されるものですが、「健康保険限度額適用認定証」を提出しておくことにより、医療機関からの請求を限度額までに抑えることができます。この限度額適用認定証は加入されている健康保険組合に申請して取寄せます。
私は逆子になったタイミングで取寄せたのですが、到着までに時間がかかり、必要な日付に間に合わないのではないかと少しヒヤヒヤしたのを覚えています。
出産を控えている方は、緊急帝王切開になる可能性が0ではないと思います。何らかの事態の際に、窓口での負担軽減を望まれるのであれば、余裕をもって取り寄せておくことをお勧めします。
この明細だと健康保険限度額適用認定証がなければ、1点=10円なので51,517点×10円=515,170円の3割(保険料負担割合)である154,551円が請求される予定でした。限度額適用認定証を提出していたことにより、産院からの請求が57,600円(自己負担上限)に抑えられています。
後から申請すれば差額分は返金されますが、産後は何かと余裕がなかったので、先に申請していた方が楽でした。
また、私の加入している健康保険組合には高額療養費制度に付加給付があり、2万円を超過した自己負担分については差額を一部負担還元金として健康保険組合が負担してくれるというものでした。この制度のおかげで、実質2万円の負担で健康保険適用部分は賄えたことになります。
ただし、明細上は57,600円での請求となるので、差額の37,600円は出産育児一時金の差額と併せて健康保険組会から振り込まれました。
出産育児一時金と高額療養費制度の利用で
106,100円+37,600円=143,700円
戻りがありました、ビックリ!!
入院時食事療養費
ちょっと細かい部分になるのですが、上の明細の食事療養と食事・生活負担額が異なるのが気になったので、調べてみました。ちゃーこの場合、入院時の食費は1回460円が自己負担の限度額となります。年収や年齢などにより異なるようです。
12,650円-11,500円=1,150円
1,150円入院時食事療養費として健康保険組合が負担してくれている計算です。
なにも考えずに食べていたけれど、ここにも恩恵があったのね…。
産院のご飯はすごくおいしかったので、また食べたいなあ。
帝王切開での出産は民間の医療保険の給付対象になりました。
私は独身の頃から民間の医療保険に加入しています。正直、社会保険がかなり充実しているのがわかったので、民間の医療保険は見直そうと思っています。
加入している保険や内容にもよると思いますが、私の加入している保険は帝王切開が給付対象でした。
給付金の請求を行うには診断書が必要で、診断書代は7,000円、断書は自腹でした…。
そして、振込まれた給付金の金額は、なんと、35万円!!(やはり、掛けすぎな気がする…。)
診断書代との差額は、343,000円!!
入ってきた金額だけ見たら得した感じ~
よくよく考えるとそれなりに保険料支払っているので、ちゃんと見直そうと思います…。
帝王切開でトータルいくら黒字になったの…??
なんやかんや利用できる制度と組合独自の付加給付のおかげで、かなりの黒字になりました。
いつも、給料から天引きされている税金を見て、悲しくなっていたけれど、「ああ、君たちはこの時のために引かれているんだね…」と今度から思えるようになるかもしれません。でも、できれば、税金は払いたくない…。
出産育児一時金…106,100円
高額療養費制度…37,600円
民間の医療保険…343,000円
合計は…
486,700円でした!!
民間の医療保険については保険料の支払いもあるのでなんとも言えませんが、社会保険からの還付だけでも143,700円です。たまたま、月をまたがなかったので、タイミングが良かっただけかもしれません。
最後に…
当時は、振込まれてるなあ、くらいにしか思っていなかったのですが、実際に制度を紐解いていくと、加入している健康保険が、かなり手厚いことがわかりました。あくまで金銭的な部分だけでみれば帝王切開は、自然分娩と比べて優遇されていると思います。
正直、手術はすごく怖かったし、お腹に傷は残るし、術後は痛くて大変でした。ただ、帝王切開にしろ自然分娩にしろ母親は大変な思いをして子を産みます。
今後、自然分娩も、何かしら、自己負担がもっと少なくなる制度ができればいいなと思います。
また、今回のケースはあくまで私の例なので、医療機関や健康保険組合に個別に確認をお願いします。
余談ですが、帝王切開で入ってきたお金は、ちゃっかりヘソクリして投資に回す予定です★
最後までお読みいただきありがとうございました★少しでも参考になれば幸いです。