【出産】新型コロナウイルス禍での出産体験記。苦しかったこと、辛かったこと。

出産・育児

どうも、ちゃーこです。

2020年7月、予定帝王切開で第一子を出産、コロナの影響を受けての出産は想像していたよりずっと孤独でした。妊娠中、夫が検診に付き添えたのは、コロナが本格的に流行りだす前に数回程度で、感染者数が増加しだすと、診察を受ける本人以外は病院の建物自体に入れない状況となりました。

ちゃーこ
ちゃーこ

夫は4Dエコーになる頃には入れなくなったから、リアルタイムでお腹の赤ちゃんの顔が見れなくて寂しがってました。

私が出産をした時には、コロナの感染者が一時的に減少していた時期だったので、制限付きでしたが、立ち合いや面会が許されていました。産院により対応方法は異なりますが、感染者数の増加に伴い、厳しいところが増えてきているようです。

新型コロナウイルス禍での出産について、どのように対応したか、どのような弊害が起きたか、当時を思い出しながらまとめてみようと思います。

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妊娠中、コロナ感染へのプレッシャー

妊娠中はただでさえ精神面も不安定になりがちだったのですが、コロナにかかったらどのようになってしまうのか、さらに不安で仕方なかったです。

妊婦が感染したという症例はいくつかあるようですが、新型のウイルスのためデータは少なく、妊婦が感染した場合、胎児にどのような影響があるのかはハッキリとわかっていません。

私は、妊娠中も仕事をしていたので、通勤の電車や朝の込み合うエレベーターなど、人の集まるところは不安でたまりませんでした。どうにか、仕事の都合をつけてもらえないか上司に掛け合いましたが、田舎に住んでいたためコロナ感染者数が都市部より少なかったこと、また、緊急事態宣言により発生した都市部で放置されている仕事のカバーが必要な状況であったため、出勤を余儀なくされました。

コロナは日常の楽しみも奪っていきました。感染が怖いので、外食禁止は当たり前。隣県の大きなショッピングモールに出産グッズを見に行くのも自粛。子どもが産まれたらしばらくはゆっくりできなくなるため、安定期に入って落ち着いてきたら、夫婦水入らずで温泉旅行へ行こうと計画をしていたのですが、それもコロナのせいで叶いませんでした。産休中も外に出歩くことはほとんどなく、夫以外の誰とも会わずに、一日中家の中で過ごしていました。

病院の先生に「コロナになったらどうなりますか?」と質問したところ、返答は「コロナにだけは感染しないで。」と言うものでした。感染しないでって言われたって、皆、感染したくてしているわけではないのに…と、ただ、ただ、プレッシャーの上塗りとなっただけでした。

ちゃーこ
ちゃーこ

そんなこと、言われても…。あと、妊婦には国から毎月マスクが二枚もらえました。

母親・両親学級が軒並み中止に

新型コロナウイルスの影響で、自治体が主催となって開催している母親学級・両親学級はすべて中止となりました。また、産院で開催していた妊娠中・産後のクラスもすべて中止…。再開は今のところ未定です。

初めての出産、初めての育児を前に、できる限りの準備をして臨みたかったのですが、実際に疑似体験をできたり、同じ悩みを共有できる場所が、全くなかったのは辛かったです。

ちゃーこ
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ママ友できませんでした…。

それでも、産後ぶち当たるであろう悩みを少しでも解消しとこうと、オンライン上のコンテンツを駆使し、先輩ママに質問できる掲示板を覗いてみたり、抱っこの仕方や沐浴の仕方をYouTubeの動画で勉強していました。夫にも沐浴の動画は共有したのですが、あまりピンとこなかったようなので、実際の両親学級に行きたかったなあ、と今でも思います。

個人的には、両親学級のプログラムの中にあった、妊婦体験ができるエプロンを夫に付けてもらえなかったのが、心残りです。

病院のコロナ対策に対応できるか

夫はコロナが本格的に流行りだすまで、月の半分は出張でいませんでした。

県外への移動が自粛となり、しばらく出張はなかったのですが、緊急事態宣言も解除され、感染者数も落ち着いてきた状態の頃、出張の可能性が少しずつ見え始めました。

コロナが流行りだしてからしばらくは、立ち合い・面会ともに完全NGだったのですが、ちょうど私が出産という時期に条件付きで行えるようになりました。

いくつか条件があったのですが「二週間以内に県外へ外出していない」、「県外の人との接触がない」と、いう項目があり、立ち合いを希望していた夫は、どうにか出張へ行かなくてもいいようにと、会社へ交渉してくれました。

ちゃーこ
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通常の診察においても、条件がいくつかあったため、里帰り出産を希望されていた方は、スケジュールの調整が大変そうでした。

予定帝王切開となったため、出産予定日より十日ほど前倒しでの出産となったのですが、夫は無事に面会制限をクリアし、手術の付き添いをすることができました。産まれたばかりの我が子と、夫と三人で過ごせた時間は宝物となりました。また、面会も忙しい仕事の合間を縫って、積極的に来てくれたので助かりました。

入院中は、とにかく孤独

無事出産したはいいものの、病室はとにかく孤独です。

面会ができるのは、家族だけ。1日1組、日中、9時~18時の間で1時間のみです。夫はなんとか時間の都合をつけて来てくれてはいましたが、毎日は難しい状況でした。夫はこの面会の時間を調節するのが、一番大変だったそうです。また、来てくれるのは嬉しい反面、申し訳ない気持ちも大きかったです。

面会が許されていただけでも贅沢だと思うのですが、1時間は余りに短く、あっという間です。夫が面会できない日は、誰も来ることがなく、娘と2人きり、もしくは、娘を新生児室に預けて、ひとりで過ごしていました。

新生児は、泣くか、飲むか、寝るかで、話しかけても反応はありません。とりあえず、スマホで育児情報を見ながら時間を潰すのですが、「コロナがなければ、皆、来てくれたんだろうなあ」や、「今頃、たくさんの人に抱っこしてもらって、有り余るほどの可愛いを、この子はもらえてたんだろうなあ」、と、思うとすごく悲しかったです。

私の出産した産院では、入院しているお母さん同士で、一緒にランチを食べるイベントを行っていたそうですが、コロナのせいで中止になりました。授乳室もマスク着用でないと入室できなかったので、他のお母さんの表情が読みにくく、コレといった交流もありませんでした。

以前、出産で入院していた友人のお祝いをしに産院を訪れたときには、病室の至る所から笑い声が聞こえてきて、産院は祝福と幸せに包まれていると感じました。ただ、私にとってのコロナ禍の産院は、粛々と時間が流れるのを待つ場所となりました。

育児の孤独感はさらに激化

育児はただでさえ孤独です。初めてのことばかりで、右も左もわからないのに、「はい、お母さん頑張ってね」と、子どもに対して全責任を負うようになるのです。最初は自分の子どもがなぜ泣いているのかさえもわからないのに。ワンオペ状態になると、母親はさらに孤独の渦の中へ飲み込まれていきます。

その閉鎖感に拍車をかけるのがコロナウイルスです。

クラスや育児学級は、先に書いた通りすべて中止。ちょっとした悩みを相談できるママ友もおらず、インターネットの掲示板や育児書を見ては、本当にこれでいいのか不安を蓄積していく日々。夫は仕事に出ており、日中は子どもと二人きり。「泣く」ことでしか我が子は欲求を表現できないのに、泣いている理由がわかるはずもないし、細切れ睡眠が続くため体力的にも辛かったです。

孫に会いたがっていた家族も、「子どもが産まれたら会いに行くね」と、言ってくれていた友達も、コロナの影響で自粛。なんの楽しみも見いだせずに、遂に体力と気力の限界が来ます。

そして、重度の産後うつへ

私は、重度の産後うつを経験しています。


コロナがすべてではないと思いますが、大きな要因にはなっていたと感じています。

今は様々な支えによって回復し、我が子が愛おしくて仕方ないのですが、一時は、すべてに絶望し、どのようにして消えるのが楽なのか、本気で考えていました。

コロナ禍での出産・育児は想像以上に孤独な状態となります。初めての育児で戸惑うことも多かったのに、誰にも助けを求められずに、精神的にも肉体的にも限界を超えてしまいました。いざというときの「助けて」と言える場所と逃げ場はとても大切だと思います。

ただ、この時代を選んで産まれてきた我が子は、中々のチャレンジャーだと思いつつ、コロナで出来なかったことを悲観ばかりせずに、のんびり育児を楽しみたいです。

最後までお読みいただきありがとうございました★

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